ECピルの基礎知識

「避妊に失敗したらECピルを服用すれば大丈夫!」この考え方は間違っていますよ?

ピルについて患者に説明する医師

性行為における避妊剤としてのピル使用

ピル(経口避妊薬)は女性ホルモンと黄体ホルモンが含まれ、排卵を抑制します。その使用目的としては避妊剤としての使用、避妊以外の使用目的として生理周期の変更、月経困難症の緩和、子宮内膜症の治療などがあります。避妊剤としてのピルは1998年に避妊目的としての低用量ピルが認可され、以降避妊用として主流となっています。子供を望まない性行為における避妊率は高く、また避妊措置を取らない性行為後に緊急的に用いられるモーニングアフターピルという物もあります。
偏頭痛に悩まされる女性
子供を望まない性行為でパートナーが避妊に協力的では無い場合の有効な手段であり優秀な避妊剤でありますが、薬である以上副作用のリスクもあります。副作用としては肥満、偏頭痛、吐き気、嘔吐、イライラ、性欲減退、むくみ、膣炎などがあり、使用が長期の場合は発がん性の可能性、子宮筋腫、糖尿病の悪化の可能性もあると言われています。
また症状により服用出来ない場合もあります。主な症状は、成分に過敏性要因がある、乳がん・子宮体がん・子宮頸がん・子宮筋腫の患者及び疑いがある、血栓症を起こした事がある、高血圧、35歳以上で煙草を吸う、糖尿病患者、腎臓に病気がある、肝臓に病気がある、その他多くの症状において服用は禁忌とされています。
ピルを服用しての妊娠確率は0・3%となっており、避妊率は99・7%です。コンドームの避妊率が約90%と言われていますので、その避妊剤としての効果は高いと言え、またコンドームとの併用でその避妊率は限りなく100%とも言われます。
子供を望まない性行為での避妊が必要なのは言うまでもありませんが、避妊に協力的では無いパートナーがいる事も事実です。そのような時などピルは有効な避妊法となりますので、適切で安全な使用をしてほしいと思います。